ちょっと哲学的な写真のお話「記憶色と記録色」

記憶色と記録色 サムネ

「すごい綺麗な夕日!」
「陰影が日本的で素敵だなぁ」

日々生活していると、ハッとさせられる風景に出会うことがあると思います。
そういう風景に出会うと、スマホで撮影しSNSや友人とシェアしたりすることが多いですよね。

となると、こう思う人も出てくると思います。

『カメラならもっと綺麗に撮影できるのかな?綺麗な写真が撮りたいからカメラを買って勉強したいな!』

などなど。

カメラを買う理由としてとてもシンプルで多いと思います。
私も初めてカメラを購入した理由は、綺麗で格好いい写真を撮ってみたい!というザックリとしたものでした。

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記憶色と記録色

“綺麗な写真を撮影したい”とはどういうことか。
それは自身がその景色を見て、イメージした通りの写真に仕上げたいということです。
つまり、“綺麗な”という言葉には自分のイメージが含まれているわけです。

写真用語に限定した言葉ではないのですが、「記憶色」という言葉があります。
記憶色とはその名の通り、自分の頭の中でイメージした色合い。

よく記憶色の例として言われることですが、

・桜(ソメイヨシノ)はピンクに
・海や空は青く
・人の肌は健康的な色に

上記のように仕上げることが多いです。
実際の桜(ソメイヨシノ)は白っぽいですし、空も薄い青のことが多く、人の肌は個人差がありますがそのままだと不健康に見えてしまう色だったりすることがあります。
ですが、どの場合も、実際の色ではなく、多くの人がイメージとして記憶していて好ましいと思っている色に調整しているのです。

これがまさに「記憶色」になります。

先ほどの実際の色合いについて、便宜的に使われるのが「記録色」になります。
正式な写真用語ではないですが、「記憶色」と対になる言葉としてよく目にする言葉になります。

ニコンとキャノン

ニコンは写実的で現実的な写りを得意としていることから、「記録色」。
キャノンは女性や赤ちゃんなど人を柔らかく撮影したり、景色をふんわりと仕上げることが得意としているので、「記憶色」。

一昔前まで、ニコンとキャノンの違いとして「ニコンは記録色で、キャノンは記憶色」と、よく話題に出されていました。

でも、最近ではどのメーカーでも写りに大きな違いはなく、RAW現像で色味の調整が簡単に出来てしまうので、そういったメーカーの違いはあまり関係なくなりました。

カメラで撮影した写真と自身のイメージ

凄く綺麗な風景に出会い、カメラで撮影したけど、なんだか思っていた景色と違う。
撮影者の技術的な面を除いて、こういったことはよくあると思います。

カメラは機械であり、そこにイメージや先入観などなく写真を撮影します。
そういった意味ではノーマル設定での撮って出しはある意味「記録色」と言えるかもしれません。

そこでカメラ内にてピクチャープロファイル(スタンダード、ニュートラル、ビビッド、etc)などを調整して、理想の色合いに近づけて撮影したりします。
また、RAW形式で撮影し、RAW現像で色合いを調整したりします。
この過程が「記憶色」に近づけていることになります。

最近のカメラは高性能になってきたので、ノーマル設定での撮影写真が、現実的且つ一般的に良い仕上がりになることが多いです。
つまり、「記憶色」と限りなく近い「記録色」の写真が撮れるカメラも多いわけです。
それでもその色合いに納得出来ない場合は、自身の「記憶色」と違っているということになるわけです。

も一度書きますが、「記録色」は「記憶色」の対として便宜上作られた言葉で、写真用語にはないそうです。

『現実の風景 ノーマル設定で撮影された写真 記憶色での風景』

難しいのが、現実の風景は自分の目で見た風景になるわけですが、自分の目という時点で先入観があるので、フィルターが掛かっていることがあります。
となると、ノーマル設定で撮影された写真が、現実に近い色合いを写し出していることも多くなります。

なので、一般的に記憶色と記録色の話題では、ノーマル設定で撮影された写真を「記録色」、自身で見た風景のイメージを「記憶色」として説明することが多いです。

カメラを知ることが大事

自分でこう撮影したいとイメージした通りに撮影出来るようになると上達した証拠と言われます。
このイメージは色だけでなく、構図や表現も含まれます。
それも全てカメラやレンズの特性を理解することが一番大事です。

「あれ?何か違うなー。このカメラの性能悪いなぁ。」

とカメラ性能と一概に決めるのではなく、カメラは先入観の無く見えた風景を記録しているだけで、それを理解すること。
そして、自身のイメージと違う点をカメラに伝えていきます。
色味を青っぽくしたりオレンジっぽくしたり、ビビットにしたり、ニュートラルにしたり。
そうすることで、カメラに自身のイメージが伝わり「記憶色」に近い写真が撮影出来るわけです。

そういった過程を経た上で、どうしても自身の「記憶色」に近づけない場合に、ステップアップとしてカメラやレンズを変えていくというのは良いことだと思います。

最後に

今回は「記憶色と記録色」というテーマを元に、デジカメが写し出す写真と自身のイメージした像の差異について長々書いてきましたが、「ん?」となるところも多かったと思います。私自身書いていて「ん?」となったので。汗

今回は、撮影した写真がなんか違うと思う点について、なぜなのかということを深く書いてみました。
わかりにくい表現で申し訳ないですが、もし、何かのヒントに繋がってもらえたら幸いです。

カメラの機能を知り、自分の感情を上手く伝える(設定する)ことが理想の写真に繋がるということ。
とは言え、私自身まだまだカメラを使いこなせていないので、これからもバンバン撮影し、カメラを理解していきたいと思います。


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記憶色と記録色 サムネ

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