全体的に暗いなぁという写真の場合、一般的に露出光を調整すると思います。
露出光である程度、調整出来るのですが、シャドウやハイライトなどを用いることで、もっと細かく明るさ調整が出来るので活用していきます。
ヒストグラムパネルについて
adobe Lightroomのヒストグラムパネルはとても優れていて、特定の領域(黒レベル、シャドウ、露光量、ハイライト、白レベル)は、基本補正パネルの階調調整スライダーと連動しています。

ヒストグラムパネル上にて特定の領域でも調整が可能ということです。
この領域からもわかるように、
白レベル:最も明るい箇所
ハイライト:明るい部分全体
黒レベル:最も暗い箇所
シャドウ:暗い部分全体
露出光:画像全域の明暗
というようになります。
私もでしたが、白レベルとハイライトって何が違うの?という場合は、実際に白レベルやハイライトの階調調整スライダーを極端に動かすとわかりやすいです。
ハイライトは明るさ全体の調整となるので、白レベルを調整することで明るさにメリハリある印象的に仕上げることが出来ます。
露出アンダーの写真を修正する

今回、使用する写真はこちら。見事に露出アンダーな写真です。
多分、オートで逆光で撮影し、全体的に暗くなってしまったんだと思います。
早速これを修正していきたいと思います。
ヒストグラムパネルを見ると黒つぶれしていることがわかります。
輪郭がわかるまでシャドウを持ち上げます。

シャドウ → +80
ハイライトや白レベルを調整する前に、全体的に明るくしていきたいので、露出光を上げます。

露出光 → +1.5
最初に比べると、全体的な写真の全貌がわかってきたと思います。
ハイライトを下げて、白レベルを上げます。
こうすることで、雲の輪郭が浮き出てくるので空に立体感がうまれます。

ハイライト → -100
白レベル → +30
全体的な明るさを調整する為に、露出光をもう少し上げ、黒レベルも調整して黒つぶれを無くします。

露出光 → +2.0
黒レベル → +30
大分明暗差がハッキリしてきました。
よりメリハリある印象にする為、明瞭度を上げ、トーンカーブでコントラストを強めにします。

明瞭度 → +30
彩度を上げ、ノイズ処理をして全体的に色調を整え完成です。
ヒストグラムパネルを活用する
明暗やコントラスト、色調などの調整でその都度ヒストグラムパネルが変動します。
それに合わせて、潰れや飛びなどを確認し、ベストなポイントへ調整していくことが良いのかなと思います。
ずっと同じ写真を見続けていると、何が正解なのかわからなくなってくることもしばしばあるので、ヒストグラムパネルを指標に調整していくやり過ぎているポイントがわかるので便利です。
RAW現像ではヒストグラムパネルをどんどん活用していきましょう!
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