写真なんだけど、よく見ると一部が動く!?
そんな不思議な感覚の「シネマグラフ」。
一時期、SNSなどで流行った手法ですが、あらためて作成方法を解説していきたいと思います。
シネマグラフに必要なものと手順
一見作るのが難しそうなシネマグラフですが、とっても簡単。
・動画素材
・画像編集ソフト Photoshop
この2つがあれば出来てしまいます。
ただ、動画によってはかなり難しくなってしまうので、注意が必要です。
シネマグラフに適した動画素材
・固定撮影された動画
・動きのある箇所が2つ以上ある
他にも色々とありますが、上記2点があれば作りやすくなります。
固定されていると一部を編集すれば良いですが、全体が動いているとなると全体を修正しないといけないので大変です。
動きのある個所が2つ以上というのは、簡単に言うと、動画ではなく静止画が動いているという不思議な感覚にすぐシフトさせる為です。
例えば、蛇口から流れ落ちる水だけを映した動画を用いても、動画にしか見えなくなってしまいます。
“こちらは静止しているのに、なぜかここは動いている”
そういった現象が不思議な感覚になる条件です。
人や動物は動画ですと静止していることが難しく、写真だからこそ静止画として存在します。
こういった被写体の一部を動かしたりすることが一番シネマグラフとしてわかりやすかったりします。

サムネでも使用しているシネマグラフも、2本のロウソクが静止しているのに対し、1本だけ動かすことで不思議な写真に仕上げました。
作成手順
1.動画素材をPhotoshopに読み込む
2.読み込んだ動画素材レイヤーを複製
3.複製した動画素材を静止画に変換
4.レイヤーマスクを作成
5.動画の長さを調整
6.Web用にGIF形式で書き出す
シネマグラフを作成する
実際に作っていきたいと思います。
先ずは、動画素材を用意します。
今回はフリーの動画素材を使用しました。

建築している動画で、固定カメラで尚且つ動きもあるものになります。
動画ファイルをフォトショップに読み込みます。
すると、レイヤーに動画ファイルが追加され、タイムラインパネルが表示されます。
このレイヤーを複製します。

複製したレイヤーを静止画像として扱い、マスクすることで、下のレイヤーの動画を見せるという感じです。

タイムラインパネルはこのようになります。
次に、静止させたい箇所を決めて、
レイヤー → ラスタライズ → ビデオ
を選択して複製したレイヤーを静止画に変えます。

複製したレイヤーに動画マークが消えていることがわかります。

タイムラインパネルでも色が変わっているのが確認できます。
その後、静止させたポイントまでインポイント(開始される箇所)を動かします。

最後に、動かす箇所を選択してレイヤーマスクを作成してあげれば完成です。

微妙にループが綺麗にいっていませんが、まぁよしとしましょう。
簡単で楽しい静止画の出来上がり
シネマグラフを知らない人が見ると驚きますが、実際にやってみると本当に簡単に作ることができます。
たまにはスマホで撮影した動画を、シネマグラフに変えて、SNSなどに投稿してみるのも面白いですね。
本家Adobeでもシネマグラフの作成方法を“かなり丁寧にわかりやすく”まとめてくださっているので、そちらもご参考下さい。
「動く写真 一 シネマグラフの作り方」 adobe公式ページ
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