「CP+ 2018」も大いに盛り上がりましたね。
各メーカーたくさんの発表がありましたが、個人的には、フジとソニー、シグマとフォクトレンダーの新商品発表から目が離せませんでした。(現場ではなく、自宅から)
個人が扱うには十二分の性能を持ったカメラがバンバン出てきますね。
旧型商品の値崩れに泣いているかたも多いかと。
カメラを買うタイミングって本当に重要です。
話は変わり、今回は……“今回も”センサーサイズのお話。
APS-Cってなんだ?

センサーサイズと言うと、フルサイズ > APS-C > フォーサーズ > 1型 といったものが一般的によく目にする規格だと思います。
そして、一番普及していると言っても過言ではない、「APS-C」というセンサーサイズ。
入門機からミドルクラスの一眼レフや、ハイクラスのミラーレス機でもよく使われている規格になります。
普段何気なく使用している「APS-C」という名前、なぜこの名前なのか、ちょっと気になりませんか?
IX240フィルム

以前、「【カメラの選び方】イメージセンサーについて」という記事にて、各センサーサイズについて撮影にどう影響するのかを書きましたが、その際、フルサイズのセンサーサイズは35mmフィルムの露光面とほぼ同じサイズということを説明しました。
フィルムにはたくさんの種類があり、IX240というものがありました。
(現在ではIX240は生産しておりません)
IX240とはどのようなものかと言いますと、露光面積は16.7×30.2mmで縦横比が従来のフィルムと比べて横長 (9:16) なのが特徴的になります。
ちなみに、IX240の“240”はフィルム幅の24mmに由来してます。(35mmフィルムの35もフィルム幅から)

で!IX240は「アドバンストフォトシステム(Advanced Photo System, APS)」という新規格の専用フィルムとして登場したものになります。APSという名前がここで出てくるわけです。
Hサイズ、Cサイズ、Pサイズ
APSはプリント時に下記のサイズでトリミング印刷ができます。

Hサイズ | ハイビジョン / 9:16 | 基本となる画面サイズ |
Cサイズ | クラシック / 2:3 | Hサイズの左右をトリミング。従来の35mmフィルムと同じ画面比率。 |
Pサイズ | パノラマ / 1:3 | Hサイズの上下をトリミング。従来の35mmパノラマ判と同じ画面比率。 |
ここで注目してほしいのは、“Cサイズが35mmフィルムと同じ画面比率”という点です。
もうおわかりだと思いますが、APSのCサイズとほぼ同等のセンサーサイズということで、“APS-C”という名前になったわけです。
ちなみにAPS-Cのセンサーサイズは、16.7×23.4mmになります。
キャノンでは、Hサイズと同等のセンサーサイズの「APS-Hセンサー」と呼ばれるサイズの撮像素子を搭載したカメラがラインアップされていました。
まとめ
最近、カメラ屋で中古のAPSカメラを購入したんです。
というのも、そのカメラ屋でIX240フィルムが投げ売りされていたので。
IX240フィルムはかなり昔に生産終了となり、現在では入手困難なフィルムの一つになります。
なので、APSのカメラは状態が良くても破格な値段で売られていたりします。
ちなみに自分が購入したのは、旧ペンタックスのefina T2になり、価格は1000円!
フィルムが300円だったので、まぁインスタントカメラを買ったと思えば、安いかなと。
初めてのAPSカメラので驚いたのが、途中で記録枚数はそのままにフィルムを取り出し、入れ替えられるということ。
この利点は、35mmフィルムなどではISO感度やカラー固定されてしまうところを、箇所箇所で変更出来るという点。
まぁIX240フィルムの種類もないので、今となっては使えませんが、未来を感じましたね。
アドバンストフォトシステムの名前は伊達じゃないなと。
カメラを深く知ろうとすると、横文字が多くてわからん!ってなる人もいると思いますが、こういった経緯を知ると撮影の楽しみが増えますよね。
ついでに撮影も上手くなってくれるといいんですけどね。
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