「写ルンです」のヒットの影響で、フィルムカメラが再注目されていますね。
スマホで気軽に撮影できる時代に、どんな写真が撮れたのかワクワクする過程や、どこかノスタルジックで懐かしい仕上がりはとても新鮮で楽しいですよね。
今ではデジタルにどっぷり浸かってしまった私も、フィルムでの仕上がりはデジタルで表現し得ない感動があります。
今回はこれからフィルムカメラを初めてみたいけど、金額ってどれくらいかかるのかといった点にフォーカスして見ていきたいと思います。
目次
カメラ本体とフィルムについて
先ずはカメラです。
兎にも角にもこれが無いと始まりませんね。
フィルムカメラと一言で言っても実はたくさんの種類があります。
それぞれ専用のフィルムを使用する必要があり、フィルムの種類について知っておく必要があります。
フィルムの種類
35mmフィルム
購入可能店:ネット・家電量販店・写真現像店
価格(1本):500円~2000円
フィルムとして一番目にする機会が多いと思われる、一般的なフィルムになります。
35mmフィルムの受光面は、デジタルカメラのフルサイズと呼ばれているセンサーサイズとほぼ同じであり、35mmフィルムを基準としています。
デジタルカメラにて35mm換算と記載がある理由はこの35mmフィルムからきているわけです。
ちなみに、写ルンですも35mmフィルムを使用しています。
何枚撮り、ISO感度、ネガ、ポジ、カラー、白黒、など様々なフィルムがあり、値段は安くて500円くらいから購入可能です。
まとめ買いなどで、もう少し安く手に入ることもあります。
ブローニーフィルム
購入可能店:ネット・一部大型家電量販店・一部カメラ屋、写真現像店
価格(1本):500円~2000円
一般的なブローニーフィルムは120フィルムと呼ばれ、かなり大きいフィルムになります。
カメラによって写し出されるサイズが変わり、6×6の正方形や6×8の長方形だったりします。
35mmフィルムより現在生産されている数が少ないので、大型の家電量販店でないと手に入らなかったりします。
1本あたりの値段は35mmフィルムと変わりませんが、撮影できる枚数が12枚~なので、フィルムコストとしては高めになります。
その他
チェキ専用フィルムやポラロイドフィルム、今あまり販売していない110フィルムなど、上記以外にも色々あります。
ほとんどが現在生産していないものが多く、入手困難だったりします。
35mmフィルムカメラの種類
フィルムには色々な種類があることがわかったと思います。
その中でも35mmフィルムが一番流通しており、街のカメラ屋さんでも現像してくれるので、フィルムカメラを始める場合はお勧めです。ブローニーフィルムなどは、大型カメラ店か一部の現像店でないと扱ってない場合が多いので注意が必要です。
今回は35mmフィルムでのカメラを中心に相場を見ていきたいと思います。
35mmフィルムカメラもたくさんの種類があり、
・AF一眼レフカメラ
・MF一眼レフカメラ
・レンジファインダーカメラ
・コンパクトカメラ
などなど、様々です。
ほぼ現在生産していないものなので、必然的に中古カメラ屋等で購入することになります。
一度も稼働させてない新古品や修理品、壊れたら直すことが出来ないものなど、パッと見た感じではわからないものが多いので、購入の際は絶対に店員さんに説明してもらい、稼働確認してもらうと安心です。
また中古カメラ屋ではコレクター向けにジャンク品なども取り扱っているので、間違えのないよう気を付けましょう。
価格・相場
価格は一般的にこれくらい!と断言できるものではないのですが、値段が高いものは以下の条件に当てはまります。
・性能が良い
・状態が良い
・流通数が少ない(希少価値が高い)
現在、生産されていないものが多いので、どうしてもプレミアが付いてきてしまいます。
なので、希少価値が高いものはびっくりするくらい値段が高騰化します。
今でいうと、CONTAX T2 などが人気で、状態の良いものになると10万円くらいします。
もともと高級コンパクトデジタルカメラとして販売されていたので、性能が良く写りもいいです。ちょっと前までは3万円ほどで出回っていた気がしますが、使用している方も多く、人気のカメラなので、値段が上がっている状態です。
いきなり法外な金額を出しましたが、アナログのコンパクトカメラであれば、3000円~手に入ります。
一眼レフカメラでもレンズ含めて3万円~キャノンやニコンといったメーカー品が買えると思います。
ここは出会いになってくるので、予算と欲しいカメラを決めて探し回る必要があります。
現像代について
35mmフィルムであれば、大型家電量販店や町のカメラ屋さんで現像が可能です。
現像代:500円~
プリント代:40円/1枚
データ化:500円~
店舗によって微妙に異なりますが、だいたい上記の金額くらいで現像してくれます。
36枚撮りであれば、
500円 + 40円×36 = 1940円
となります。CD-Rなどでデータをもらう際は、これにデータ化料金がプラスされる感じです。
フィルムカメラで掛かる金額
以上を踏まえると、フィルムカメラを楽しむ為には、カメラ本体にフィルム、そして現像のステップが必要となります。
つまり、カメラ本体を1万円で購入したとすると、
ランニングコスト:1万円(カメラ代)
利用料金:500円(フィルム代) + 1940円(現像代) = 2440円/1回
となります。
デジタル一眼レフカメラが5万円くらいで買えると想定すると、安く感じますが、全てアナログになりますので、データ化として扱うには時間や手間がかかります。
こういった手間がまたフィルムカメラの醍醐味でもあるので、そこ含めて楽しむことが一番だと思います。
最後に
つい先日、妻と一緒にフィルムカメラを買いました。
妻はカメラに全く興味が無かったので、写真をフィルムで撮りたいと言ってくれたのがとても嬉しく、久しぶりにカメラ屋をまわった気がします。
例えば、
好きなモデルさんが使っていた
街中で印象に残ったカメラが実はフィルムカメラだった
インスタで好きな写真がフィルムカメラを使っていた
などなど。フィルムカメラを始めたいっていうのは、そんなちょっとしたキッカケだと思います。
フィルムカメラは写ルンですなら1000円で始められます。
露出計、オートフォーカスも付いてないものから、色々細かく設定できるものまで色々。
中古ゆえに癖のあるカメラもたくさんあります。
先ほど紹介したCONTAX T2や、富士フィルムのNATURA CLASSICAなどは使いやすく写りもすごく良いですが、とても高いです。
フィルムカメラを使ってみたいという気持ちを大事に、安価なカメラから初めてみることをお勧めします。
デジタルカメラとはまた違った楽しさがそこにはきっとありますよ!
ちなみに、私は「オリンパス XA」を、妻は「コニカ C35 AF」を購入しました。
どちらも1万円もせずに状態の良いものを購入できました。
今回、フィルムカメラの記事を書いたのもそんな背景があったからです。
是非色々出向いて、お気に入りのカメラを見つけてみてください。
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