先日、友人よりニコンでお勧めの単焦点レンズは無いかと相談されました。
カメラ好きを公言していると、うれしいことにこういった質問を受けることがよくあります。
勿論、私自身、全てのメーカーの商品を使用しているわけではないですが、調べることが好きなので、キチンと調べた上で返答するようにしています。
今回も色々調べてお伝えしたのですが、その中から1本選んで喜んでもらえたので、同じ内容で悩んでいる方への参考となったら良いなと思い、まとめることにしました。
ニコンユーザー中心の記事になりますが、キャノンユーザーの方にも参考になると思うので是非!
目次
フルサイズ機を見越したAPS-Cで使用可能なレンズ
友人が使用しているカメラはニコンの「D5500」。
エントリークラスながら、幅広いニーズに応えたとても使い勝手の良いAPS-C機になります。
購入した時のキットレンズだった標準ズームレンズを使用しており、単焦点レンズを1本持ちたいということ。
「今後、フルサイズ機を購入するかもしれないので、それを見越した標準域の単焦点レンズが欲しい」という要望でした。
センサーサイズの違い

以前、センサーサイズについての記事にてふれましたが、APS-Cはセンサーサイズが小さいから光を取り込む面積が小さくて結果、フルサイズより画角が狭くなります。
つまり、APS-C機で使用すると焦点距離50mmとうたっていても、35mm(フルサイズ)換算すると約1.5倍、75mmとなります。
同様に焦点距離35mmなら約52mm。
焦点距離(x) | 35mm | 50mm |
フルサイズ(1.0x) | 35mm | 50mm |
APS(1.5x) | 52mm | 75mm |
焦点距離35mmと50mmのレンズ、どちらを標準の単焦点レンズとして持つかという課題になりますが、これは好みの問題になります。
メリット、デメリット
[焦点距離35mm] 風景、人物撮り、情報量を多く取り込むのに向いているが平凡な写真になりがち [焦点距離50mm] 情報量を少なくせざるを得ない変わりに、インパクトの強い写真になるフルサイズ(35mm換算)で見た焦点距離35mmは人間の視野に近いとよく言われてます。
画角がわかりやすく構図もとりやすいのがメリットですが、逆に平凡な写真になりやすいんですね。
50mmは標準レンズとして一番に上がる焦点距離なんですが、これは35mmよりも画角が狭くなるので、ファインダーを覗いたときなんか狭く感じます。見慣れない画角で構図もちょっと難しいです。
部屋などの範囲が決められた空間で辛い思いをすることもしばしば。
だからこそ、自分で動いて構図をしっかり考えるので、勉強になるし、極まった写真が撮れた時の嬉しさから病みつきになります。50mmを好んで使う人の理由はほぼこれ。
35mmはオールマイティなのですが、個人的には単焦点レンズとして使うなら50mmをお勧めします!
お勧めの単焦点レンズ
今回は将来的にフルサイズ機でも使用をすることを見越したレンズ選びになります。
APS-Cでずっと使用していくのであれば、35mm付近を選ぶのも良いと思いますので一つの参考までに。
- ニコン AF-S NIKKOR 50mm F/1.8G(オートフォーカス)¥29,430
⇒フォトヨドバシ 参考 - シグマ DG 50mm F1.4 HSM(オートフォーカス)¥94,650
⇒フォトヨドバシ 参考 - カール ツァイス Planar T* 1.4/50 ZF.2(マニュアル)¥60,050
⇒フォトヨドバシ 参考 - フォクトレンダー NOKTON 58mm F1.4 SLII N(マニュアル)¥43,060
⇒フォトヨドバシ 参考
※上記のカールツァイスとフォクトレンダーのレンズは生産終了、中古ショップでのみ取り扱っている可能性が高いです。
全てフルサイズ(APS-Cでも使用可)のレンズになります。
安さなら純正レンズ
とりあえず単焦点レンズを触れてみたい!という場合、ニコン純正の一番安価(と言っても3万する)なモデルをお勧めです。
軽量で使い勝手が良いし、純正だからニコンの写りを保証してくれる安心感があります。
将来的にフルサイズ機を持つとして、フルサイズ機は重いのでレンズを軽量に抑えておくのも選ぶポイントになります。
値段以上の高品質
一般的に写りの良さはセンサーサイズと画像処理エンジン、そしてレンズで決まりますが、レンズが高ければ高いほど写りも良くなっていくと言われます。(ちなみに、写りが良いのと、写真の良し悪しはまた別問題です)
一生使えるレンズとして持つのなら、「シグマ」がお勧めになります。
値段は高いですが、それ以上のパフォーマンスを見せてくれるレンズだと思います。
マニュアルでも写りは格別
ちょっとエッジが効いてるけど、個人的本命は「カール ツァイス」と「フォクトレンダー」になります。
これは完全マニュアルレンズでオートは使えません。
シャッタースピードは本体側で調節できますが、絞りはレンズで調節して、フォーカスリングでピントを合わせます。
必然的にオートが使えなくなるので、写真を撮影する楽しさを実感できるレンズになります。
APS-C専用レンズ
- シグマ 30mm F1.4 DC HSM
⇒フォトヨドバシ 参考 - ニコン Ai AF Nikkor 50mm F1.8D
⇒フォトヨドバシ 参考
上記2つのレンズはAPS-C専用レンズになりますが、比較的安価で単焦点レンズを楽しめるのでこちらもお勧めです。
APS-Cのみで使用する場合はこちらも選択に入れてあげても良いと思います。
最後に
カメラやレンズをレンタルさせてくれる業者もあるので、気になったものは借りて試してみることも大事だと思います。
なんだかんだレンズもカメラ本体並みに高いので、失敗はしたくないですからね。
実店舗でも試写出来ますが、店内だと無機質な写真しか撮影出来ないので、比較が難しかったりするんです。
ちなみに、友人はフォクトレンダーを購入し、非常に満足していました。
こちらはマニュアルレンズになりますが、そこに抵抗が無ければ、むしろマニュアル撮影が好きな方にはお勧めのレンズになります。
是非、色々なサイトの情報を参考に、自分に合ったレンズをお選び下さい!
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