今年流行った商品10選に選ばれるであろう「写ルンです」。
1986年7月1日に誰でも簡単に撮れるフィルムカメラとして発売開始され、今もなお愛されている、使い捨てカメラの金字塔です。
今年は、「写ルンです」が30週年記念ということもあり、限定モデルが発売されたり、また注目を集めています。
デジタルカメラが主となってきた現在、なぜ今になってまた人気熱が上がってきたのか、ちょっと見ていきたいと思います。
目次
instagramの流行
SNSの代表格というと、「twitter」、「Facebook」、「instagram」の3つが挙がると思います。
中でもinstagramは写真に特化した媒体で、スマホカメラとの連動性が高く、気軽に投稿しやすいことや、様々なフィルターが写真を撮ってもオシャレに見せることができ、若い人を中心に爆発的に人気になりました。
写真がメインですが、カメラ好きはもちろん、料理の写真や、ファッション、インテリアや生活スタイルなど、発信する人によって、同じ写真でも見せ方が異なり、色んな方に愛されています。
フィルムカメラの写り
instagramを見ていると、フィルムカメラっぽい写り加工をしている方や、もちろん実際にフィルムカメラで撮影して上げている方もたくさんいます。
「#デジタルでフィルムを再現したい」というタグがあるくらいですから、フィルムカメラの写りは、高解像度が当たり前の時代でも魅力的なのには変わりがないのでしょう。
「#フィルムカメラ」は、投稿761,372件、「#デジタルカメラ」は、投稿20,626件。(2017年10月11日時点)
デジタルが当たり前なので、あらためてデジタルカメラとタグにつける人が少ないためでしょうが、フィルムカメラを愛用している方が多いことがわかります。
フィルムカメラはずっと愛されている
川島小鳥さんや、奥山由之さんの写真家をご存知でしょうか?
雑誌、アーティスト、女優など幅広く撮影しているので、一度は目にしたことがあると思います。
二人ともデジタルよりもフィルムカメラを多用し、被写体の魅力をひきだしています。
デジタルが悪くて、フィルムが良いといったことではなく、フィルムカメラの方が作品を創り出す、表現するツールとして合っていたのでしょう。
プロ、素人にかかわらず、昔も今もずっと愛されてきているわけです。
でもなぜか、フィルムカメラとなると“オォ!”となってしまうのは、意外と敷居が高いせいかもしれません。
フィルムカメラは敷居が高い
フィルムカメラってどこで買うと思います?
今じゃ新品で購入することが難しいので、街の電気屋では購入することが難しく、基本、中古ショップなどで購入することになると思います。
中古ショップに行っても、今のデジタルカメラのように、“初心者はこちら”、“パパママカメラにぴったり”、“旅行におすすめ”など、分けられているわけでもないので、店員さんに聞いたり、自分で探すわけです。
また、金額も1万円そこらで買えるものから、うん十万円するものまでピンキリ。
どれが自分に合ったカメラなのか探すのは一苦労ですよね。
キャノンやニコンなどの大御所メーカーはそれなりの金額がするので、購入するのにも勇気がいります。
そして忘れてはいけないのが、フィルムと現像代。
フィルムカメラはフィルムがないと撮影できませんし、撮影し終わっても、現像しないと写真として見ることができません。
つまり、ランニングコストだけでなく、継続してお金が結構かかるわけです。
となると、よっぽどフィルムカメラに思い入れが無い限り、デジタルカメラでいいかな?となってしまうのです。
奥山さんは撮影で「写ルンです」を使用していることでも有名です。奥山さんの写真が好きで、「写ルンです」を使っている方も多いのでなないでしょうか。また、奥山さんは、「写ルンです」の他に、「CONTAX T2」というコンパクトカメラも愛用しており、こちらは元々、高いものでしたが、現在は色々な理由からプレミアがついて、現在10万円前後をウロウロしてます。3年前なら半額以下だったと。
手軽にフィルムカメラを味わえる
色々書いてきましたが、「写ルンです」の魅力は手軽にフィルムカメラの質感を味わえることだと思います。
instagramという発信の場もあり、若い人の間で流行るのも納得です。
どこでも買えますし、軽くてコンパクト、そして頑丈で、使い切りカメラとして、旅行やお出掛けの撮影にピッタリですしね。
富士フィルムの公式サイトに、
枚数に限りがあるから、失敗してもやり直せないから、
一度のシャッターを、とても大切に思う感覚も、
すべて撮り切るまで写真を見られないじれったさも、
その時の心まで映すような、フィルムだけのアナログな仕上がりも、
撮ったらすぐに見れる時代だからこそ、あらためて、新しい!
とありました。
フィルムカメラはデジタルと違い、何度も取り直しがきくものでもないので、一枚一枚の思い入れが強くなります。
慣れ親しんだスマホやデジカメでの撮影との住み分けがしっかりできているからこそ、今もなお愛されているんでしょうね。
私も久しぶりに使いました
子供を撮影するのに、「写ルンです」使うのも面白いなと、高校時代ぶりに使用しました。
結果は、失敗ばかりの撮影でした。
デジタルカメラの撮影での慣れに慢心していたようです。
でも現像するまでわからないドキドキ感はとても楽しかったですね。
失敗も現像すると味に見えてくるものです。
シャッタースピードも絞りも変えられず、少し暗いところではフラッシュが不可欠という限定的で、ちょっとじゃじゃ馬なカメラも楽しいものです。
公式サイトでプロの方の作例が見れます
公式特設サイト「写ルンです Life | 富士フイルム」にて、プロの写真家さん達が実際に使用した写真の作例がたくさん見れます。
同じカメラでこんなにも違うのかーと思う反面、同じ写真を撮影することは不可能ではないんだよな……といった希望がわきます。
写ルンですライフをお楽しみください!
デジタルで写ルンですを味わいたい方へ
なんと!「写ルンです」の持つ魅力的な描写を、各種ミラーレスカメラでも楽しむことができる、薄くて軽いパンケーキレンズがギズモショップより発売されています。
その名も「GIZMON Utulens」。
使用済み「写ルンです」のレンズを再利用したミラーレスカメラ専用のレンズになります。
対応マントはマイクロフォーサーズ、Eマウント、富士フイルムXマウント、EOS Mマウント、ニコン1マウントと、殆どのミラーレスカメラで使用することができます。
焦点距離 | 単焦点 f=32mm |
絞り | F16 (絞り固定) |
フォーカスレンジ | 1m ~ ∞ |
サイズ | 縦60mm × 横15mm (マウントにより若干異なります) |
重さ | 約46g |
簡単な仕様は上記になります。
公式HPにて撮影された写真が掲載されていますが、見た感じそこまで解像感悪くないなという印象です。
なので、完全に写ルンですの描写とは言えませんが、設定次第ではノスタルジックな仕上がりになるかと。
ただ、レンズは写ルンですと同じなので、そういった意味では気軽に写ルンですを楽しめるレンズだと思います。
気になる方は是非HPにてご覧ください!
ワイド版もあるみたい
なんと焦点距離が短い、広角よりのレンズも販売されています。
レンズ名は「GIZMON Wtulens」。
焦点距離は17mmということ以外はほぼ「GIZMON Utulens」と同じらしいです。
ご紹介までに。
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