写真を撮影する際、どこにピントを合わせれば良いのか迷うことありますよね。
被写体が決まっているのなら良いのですが、特に決まってない場合、どこにピントを合わせるのかで写真の印象はガラリと変わってしまいます。
最近のカメラのAF(オートフォーカス)は優れているので、カメラに任せて撮影すればカメラが最適な写真を撮影してくれます。
しかし、撮影した写真をパソコンなどの大きな画面で確認した時、もうちょっと手前にピント合っていればな〜といったこともよくあると思います。
スナップ撮影では問題ないですが、意図した写真を撮影したい場合、自分でピント位置を調節した方が失敗が少なくなっていきます。
最適なピント位置とは
ピント位置をどこに合わせるかは、被写体によって異なります。
前に、「狙ったところにピントが合わない?被写界深度は奥が深い!」にて花の蕾にピントを合わせた写真と、花が並んだ写真を比較しました。
何を見せたいのかによってピントを合わせる位置が変わってきますし、被写界深度(ピントが合っているように見える範囲)も大きく影響してきます。
被写体で決める



人物や動物を撮影する際は、目の部分に合わせると良いと言われています。
花を見せる際は花びらや花芯部分に。
電車などの乗り物では運転席に合わせるのが一般的です。
撮影したい中に被写体が混在している場合は、どちらを主にしたいか決めてピントを合わせてあげます。

例えば、この写真では男性にピントが合っており、電車を待っている姿、ストーリーが描かれています。
電車にピントを合わせると電車が主役に変わり、写真から受け取られる印象がまた違ってきます。
全体的にピントを合わせたい場合
被写体がスポットとしてあるのならピントを合わせる位置も見つけやすいですが、写真全体を被写体としたい、全体にピントを合わせたい場合はどうしたら良いのか、あらためて考えてみると難しいですよね。
私も普段はカメラのAF任せで撮影していたので、この機会に調べてみました。
手前から奥まで、写真全体に合っているように撮影する手法を「パンフォーカス撮影」と呼びます。
一面に広がる野花を撮影する場合や、記念写真のように大勢の人が集まった集合写真の撮影時に、どこにピントの位置を持ってくれば良いのか。
そういう際は、撮影する手前から奥までを3等分し、1/3の位置にピント位置を持ってくるといいと言われています。

これは被写界深度が、ピントを合わせた点から前に浅く、奥に深いという特性があるからです。
絞りを絞れば絞るほど(被写界深度が深く)広い範囲にピントが合わせることができます。
つまり、ピントを全体を3等分した手前1/3の位置にピント位置を合わせ、そこから絞っていくと綺麗なパンフォーカス撮影が可能になります。
フォーカスエリアやAFを使いこなそう
カメラには、フォーカスポイントや測距点と呼ばれる、ピントを合わせるポイントの数があり、高価なカメラになればなるほど、その数も多くなっていきます。
また、フォーカスエリアと呼ばれる、どの範囲にピントを合わせるのか範囲を選択することが可能です。
全体的に合わせるモードだったり、中央に合わせるモード、自分で合わせる範囲を決めたりいろいろあります。
またAF(オートフォーカス)には、カメラにもよりますが、一般的な半押しでフォーカスロックした撮影から、ピントを合わせ続けて撮影するモードなどがあります。動いている被写体や、自分が動きながら撮影する場合など便利ですよね。
何を撮影したいのかを考えると、どれもとても便利な機能になってきます。
カメラには便利な機能がたくさんあり、メーカーによってもこだわりが異なってきます。
今一度設定を見てみると新しい発見があると共に、撮影がより楽しくなってきますね。
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